11月12日、
この日は東京ビッグサイトで開催されたアートイベントデザフェスに行き、その後はライブハウス新宿Marbleで行われたライブMUTANTに行った訳ですが、
本来であれば時系列順に「デザフェスの話→MUTANTの話」という順番でブログを書くはずでしたがMUTANTが大当たりライブすぎたので、
今回はMUTANTの話だけで記事1本分書きます。
デザフェスの話は明日書きます。
まずこのMUTANTというライブ、どんなライブかと言いますと、
先月行ったライブにて初めて知ったPink Zaphod Magical Beeblebrox(以下、ピゼ)というバンドの演奏が忘れられず、
ピゼの次のライブはどこかと調べていたら見つけたライブです。
なのでピゼ以外のことは知らん!!!
あとピゼも1回ライブで見ただけなのでそんな詳しくない!!!
でも、とにかくピゼが格好良かったんですよね~。
だってほら、
演奏が激しすぎて、途中でドラムスティックが吹き飛んで壁に突き刺さってましたし。
こんなもん見せられたら一瞬で好きになるでしょ。
このバンド凄いんですよね。今の画像を見ただけでドラムの熱量がすごいことは伝わると思うんですけど、なんとこのバンドは曲と曲の合間のMCがボーカルではなくドラムなんです。
しかもバンドのライブってステージの左右にギターとベース、真ん中手前にギターボーカルがいて奥にドラムがいる構成が多いと思うんですけど、
ピゼは左にギターボーカル・ギター・ベースがいて右にドラムがいるので、パッと見マリオパーティの1vs3のミニゲームみたいになってるんですよね。
と、ここまでの説明だとドラムのワンマンチームみたいになってますけど、実際ライブを見ると全員同じくらい目立っていてパワーバランスが均一になっているので、
ステージ上のどこを見ても楽しめるバンドとなっています。
あとボーカルがヤバいくらい俺の友人に似てる。
千葉でフリーターやってる斎藤。
つって、
そんなピゼを見に行ったライブですが、ピゼの他にも以下のバンドが演奏を披露しました。
Super Back
テコの原理
どちらも今回初めて見るバンドですが、
デザフェスからの帰りにとんでもないくらい電車が遅延していて大慌てだったのでどちらのバンドも1曲も予習できていない状態でした。
どうしよう、どちらも俺がメチャメチャ苦手なタイプのバンドだったら。
そんな不安を抱きながらもライブ開始とピッタリ同じ時間にライブハウスに到着。
1組目 Super Back
まず1組目はSuper Back。
ギター&シンセサイザー・ベース&シンセサイザー・ドラムという珍しい構成ですが、ここではメンバーをギター・ベース・ドラムを表記させていただきます。
先ほど書いた通り大慌てで遅刻ギリギリの時間にライブハウスに到着した訳ですが、ここで1つミスを犯していまして、
俺はいつもライブに音楽用の耳栓を持参するのですが、この日はうっかり家に置いてきてしまい、
仕方なくイヤホンを耳にはめてライブを見ることにしました。
が、しかし
この直後、Super Backの1曲目で自らイヤホンを外すことになります。
何故ならSuper Backの演奏が良すぎてできる限り生の演奏を浴びたかったので。
まず第一に声が良い。
ライブ映像ではないのですが公式のMVを見つけたので、声はこれで確認してみてください。
SuperBack - "JADA"(Official Video) - YouTube
こういう歌い方の名称は分かりませんが、なんだか今時珍しいような歌い方で逆に新鮮でした。
うまく説明できませんが、ポジティブな焦燥感を掻き立てられるような歌い方だなと感じました。
「騒動」とは少し違うような感覚、「ポジティブな焦燥感」。
説明難しすぎ。
そして、良いのはボーカルだけではありません。
俺の好きなバンドにゆらゆら帝国というバンドがあり、ゆらゆら帝国のベースはライブ中に手元以外を全然動かさずテクニカルなフレーズを弾くことで有名なのですが、
Super Backの1・2曲目のベースはゆらゆら帝国より動いてませんでした。
微動だにせず真顔でシンセサイザーを弾くサングラスで長身の男、ミステリアスすぎる......!
これがゴリゴリのパンクバンドやメタルバンドで微動だにしてなかったら「なんだコイツ」ってなりますけど、
Super Backはむしろ動かないのが格好良い!!!
しかも、さらに「このベースやべぇぞ!!!」と驚いた場面がありまして、
途中でメチャメチャ高速で高音を弾きまくるフレーズがあったのですが、どう考えても見せ場なのに後ろを向いて客に見えないように弾いてました。
いつの時代でも謎多き実力者は人を惹きつけるもの、俺も一瞬でSuper Backに惹きつけられました。
そして、ドラムは1音1音のキレがやけに良く、人力で電子音色のドラムと生ドラムのいいとこ取りみたいな演奏をしていました。
俺はドラムの知識が全然無いので分からないのですが、あれって何て言うんでしょう、
1・2・3・4のリズムがあったとして、1・3は両足で同時に2つのペダルを踏んで、2・3・4はハイハット→スネア→ハイハットの順で叩くやつ。
この叩き方、キレが良いドラムとかなり相性が良くてすっげぇノリやすいんですよね。
「知らねえよ」って言われるかもしれませんが、俺ってライブに行ったらリズムに合わせて肩を交互に前に出すような動きをするじゃないですか。(実際見ると普通なのに文字にするとちょっとキモいな)
それって多分肩から上を見たらジョギングみたいな動きになってると思うんですけど、
Super Backの演奏はノリやすすぎて「これがマジのジョギングだったら東京から愛知くらいまで行ってただろうな」というくらい体が動きまくりました。
あと、これは演奏とは関係ないんですけど使ってるギターが格好良かったです。
水色でちょっと大きめのギター、あれ何て名前のギターなんだろ。
そんなこんなでSuper Backのライブが終了。
ピゼ目当てで来たライブですが、完全にSuper Backで満足度の針がレッドゾーンまで振り切れました。
あまりに満足しすぎてしまい、
ライブハウスで烏龍茶しか頼まない俺が調子に乗ってコーヒーフロートを注文しました。
これはすごいことですよ。
本当に。
SuperBack - "SuperJet"(Official Video) - YouTube
2組目 ピゼ
まず、ピゼの演奏の感想を書く前になんですけど、
チケット取り置きでライブハウスに行ったことがある人は分かると思いますが、入り口でスタッフから「目当てのバンドは?」と聞かれるじゃないですか。
そしたら目当てのバンド名と自分の名前を答えれば中に入れる訳ですが、それではここでピゼの正式名称をおさらいしておきましょう。
せーの、Pink Zaphod Magical Beeblebrox
すみません、偏差値の低い高校を出たので英語が分かりません......
偏差値の低い高校を出ると人はこうなる。チケットの取り置きで困る。
しかも電車遅延で大慌てだったのでバンド名をおさらいしておらず、目当てのバンド名を聞かれて大慌てで「えっと、ピンクなんとかです」とか言ってしまいました。
そしたらスタッフに「ピゼですね」って言われちゃって。
ピゼでいいのかよ。
つって、取り置き小噺はここまでにして演奏の感想を書いていきましょう。
実はこのライブに来たとき、どのバンドが何番目に登場するか確認していなかったので当然ピゼが何番目かも知らなかったのですが、
Super Backの演奏が終わって次のバンドの準備が始まったとき、スタッフがドラムを右に移動してマリオパーティーの1vs3みたいな構成を作っているのを見て「あ、これ次ピゼだわ」と確信しました。
実際ピゼでしたし。
ピゼと分かったのが嬉しくて、何故か雑に自撮りをしました。
なんでだ???
そしてピゼの演奏が始まっていきなりハプニングが発生。
まだ序盤なのにギターの弦が切れてしまいました。
なんとか1曲終えてギターが叫びます、「弦交換させてください!!!」。
すると後ろから何者かが水色でちょっと大きいギターを持って登場、なんとここからはSuper Backのギターを借りて最後の曲まで演奏することになります。
激アツ展開。
なんとなくゲームや漫画に前作主人公が登場して大活躍するシーンを見たときの感覚に似ていました。
そこからピゼは一気に持ち直して、最初に書いた通り全員が同じくらい活躍するバランスの良いパフォーマンスを披露していました。
中でも印象に残ったパフォーマンスを紹介すると、
ギターボーカル・ギター・ドラムが演奏中に、ベースだけ楽器を床に立てて地面に剣を突き立てる戦士のような姿で仁王立ちしていたり、
ギターがメチャクチャ格好良いシャウトを披露したり曲によってはボーカルを担当したり、
ギターボーカルがフルパワーで絞り出すようにして高音を歌ってステージ上を動き回ったり飛び跳ねたり、
ドラムは理想かつ架空の街ゴンギャンの話をしてそのまま自然にオリジナル曲『ゴンギャン』に繋げたり、
全員に見せ場があるライブでしたが、一番驚いたのは、
曲の途中で急にベースの音が変わったと言いますか、何と言いますか。
普通ベースって弦を弾いた瞬間が一番大きな音で、少しずつ音が小さくなるはずなんです。
しかし何故かずっと同じ音量でベースが鳴り続ける瞬間があったので「何でだろう」と思いベースを見てみると、
バイオリンの弓でベースを弾いてました。
ギターやベースを弾くときに楽器本体のツマミを回して機械的にバイオリンの音を再現するバイオリン奏法というものがありますが、
あんなのを見せられたら思わず「これが本当のバイオリン奏法!?」と驚きますね。
しかもバイオリンのようにアゴでベースを支えるのではなく普通に横を向いたベースに対して縦に弓を当てていたので、
客から見ると横のベースと縦の弓で突然ステージ上にデカい十字架が登場するんですよね。
なかなか見られないですよ、デカい十字架が登場するライブ。
あと、もちろん今回もドラムスティックは吹っ飛んでました。
「そうそうこれこれ~^^」と思いました。
こんな幸せにはもう耐えられない / Pink Zaphod Magical Beeblebrox [Promotion!] - YouTube
3組目 テコの原理
先に謝ります。
テコの原理のパフォーマンスは俺の音楽知識と語彙力では5%も紹介できません。
まずテコの原理は演奏前の準備から凄くて、ボーカルがいきなりステージを散らかし始めたんですよね。
ビニール袋をひっくり返して空のペットボトルを転がしたり、紙くず(よく見えなかったので実は紙くずじゃなかったかも)が散らばっていたり、
その時点で俺は「!?!?!?」となった訳ですが、
そこからも準備が進む中でステージ上にテーブルライトをいくつか置いて色のついた袋をかぶせるなどの普通にライブでは見られない光景を見せられることになり、
まだ準備なのに俺はテコの原理から目が離せなくなりました。このバンド、ボーカルがとんでもねぇ。
そのままどんどん準備が進んで演奏がスタート。
テコの原理の1曲目、ビックリするくらい歌詞が聴きとれる。
そして、準備があんな感じだったので当然演奏中のパフォーマンスも凄かったです。
先ほども書いた通り俺はテコの原理のパフォーマンスを5%も伝えることができないと思いますが、頑張って何が起きたのかを説明します。
えーっとですね、
ボーカルがステージから飛び降りて高速回転して「左回転」と言いながらブッ倒れました。
天才すぎて、ただただ「す、凄い......」と圧倒されるばかりでした。
その後も会場の光を持参した小さなライト2つだけにして、そのライトをボーカルが自分の真後ろと服の中に入れて、
その結果ボーカルのシルエットの枠と喉仏の動きだけが見えるという異様な状態になったり、「ここまで来ると計算でも天然でも凄い」という域に達していました。
人間とは不思議なもので、全力で歌っている人間の喉仏だけが見えると何故か感動してしまうんですね。
そして、ここまでの感想を読むと「ボーカルのワンマンチームか」と思えてしまうかもしれませんが、
曲の途中でボーカルが椅子くらいのサイズの謎の箱を出してメンバーの背後に置いて「どうぞ」みたいなジェスチャーをしたんですけど、
この時点でもう既に圧倒されているのに、このまま箱に座る流れかと思ったらメンバーが表情1つ変えず箱の上に立って、後ろを向いて演奏し始めました。
それを見て、「あ、このバンド全員とんでもねぇわ」と思いました。
と、ここまで「とんでもねぇわ」な話をいくつか紹介しましたが、一番とんでもなかった瞬間は別にありまして、
ボーカルがアコギを弾いているときに急にジャンプしてそのまましゃがみ込んだのですが、その時に思いっきりアコギを床に打ち付けてしまいゴンッという大きな音が鳴ったのですが、
普通こういう時人間は多少なりとも焦るはずなのに、
アコギをぶつけたことなんて全く気にせずステージ上に脱ぎ捨てた自分の上着を踏みつけながら『ようかい体操第一』のような動きを繰り返していました。
皆さん、テコの原理は1回生で見ておいた方が良いです。
なぜなら今までの人生の圧倒された経験ランキング1位を容易に更新できるので。それも確実に良い方向性の圧倒です。
確実に良い方向に圧倒されるってなかなか経験できることじゃないですし、それが2000~3000円くらいで経験できるってメチャクチャお得じゃないですか?
そんじゃ、皆さんもテコの原理のライブに行きましょうか。
全バンド終了
いや~、全バンド大当たりの凄いライブでした。
さっきも書きましたけど、俺にコーヒーフロートを注文させるライブなんてなかなか無いですからね。
Super Backもピゼもテコの原理もライブが輝きまくるバンドでしたが、それに加えてSuper Backは曲もメチャメチャにハマったので、
物販でステッカーを買って、そのまま次のライブの予定を聞いて12月のライブのチケットを取り置きしてもらいました。
しかし、チケットの取り置きをするときに知ってしまったのですが、どうやらSuper Backの本拠地は東京ではなく京都らしくもしかしてあんまりライブ行けない!?
ちょっと前にもあったんですよね。
都内のライブでfor sibylというバンドを知って、「次のライブも行こ!」と思って調べたら札幌のバンドだったっていうやつ。
でも、今月(11月)は新宿でライブして、12月も新宿でライブして、意外と頻繁に東京に来てくれるタイプのバンド?
だとしたら嬉しいね!!!!!
違くても、たまにでも東京に来てくれるならそのときはライブに行こうと思います。
ということで、以上がMUTANTの感想でした。
皆さんもぜひSuper Back・ピゼ・テコの原理のライブに行ってみてください!楽しいぞ~!
それでは今回はこの辺で終わりにします。
以上、あざしち!